2021年02月13日
パサート ブレーキ移植 1

この車両は ワゴン V6 4モーションなので、2.8リッターエンジンで車重1690Kg、 エンジンパワーは それなりにあるにもかかわらずブレーキがとってもプアーなんです。
フロントブレーキローターは288ミリ、キャリパーは片押し1ポッド。
この組み合わせですと、車重が随分軽いゴルフ4GTIとほぼ同じですから、このパサートでは効きが悪くて当然ですよね。
一方 同じパサートのW8 4モーション (4リッター)はフロントローター321ミリ、キャリパーは片押し2ポッド(4枚パッド)となっていますので、随分違う。
ということで、当店に在庫がある中古キャリパーを移植してみることに。
まず最初に取り出したのは、アウディA6 2.7ツインターボ用 これはパサートW8 4モーションとほぼ同じものです。 これならポン付けできるであろうと、現車確認すると 取り付けボルト寸法が合わず。
これは どういうことか?と詳しく調べてみると 同じ3BパサートでもV6 4MとW8 4Mではナックル(ハブ)が違うことがわかりました。 ということは、もう一つのキャリパー(ゴルフ5R32用)も合わないことになります。
ここで、キャリパー交換を止めてキャリパーブラケットだけ交換し、ローター径を312ミリにする方法に変更する案が出ました。 これならキャリパーブラケットも当店在庫がありますので、ローターさえ用意すれば 簡単装着です。
しばし考え、これではインパクトが いまいちですし、効果も薄いので、あえて却下。
簡単ではありませんが 在庫があるキャリパーで一番大きいポルシェ ボクスターキャリパー(ブレンボ4ポッド モノブロック)を選択。
ここから長〜いこと あ〜でもない、こ〜でもないと何日も悩み、考える日々が続きましたが、本日ようやく完成となりました。
写真1枚目は純正状態。 288ミリローターとキャリパー
写真2枚目 ボクスターキャリパー用キャリパーブラケット。 こちらもABSセンサーコードを固定するためのアルミステーを付けました。 ステーは、何度も試作を繰り返し完成させたもの。
写真3枚目 ブレーキホースは現車合わせで、その場で製作。 純正ゴムホース風に見えるように、黒コーティング仕様にしました。
写真4枚目 もうすぐ完成。 残すは、エアー抜きのみ。 ローターは312ミリ逆ベンチタイプでスリット入りを選択。



evooyaji at 18:59│Comments(0)│
│パサート