2022年12月16日
8S TT-RS 色々と 1

このオーナー様は頻繁にサーキット走行されておりますので、これでは危ない。
ここから車高を上げると さらに危険性アップしてしまいますので、何らかの対策(改善策)を考えることに。
当店で時折使っております、リアスプリング上部に取り付けるスペーサーを使うこととしましたが、これメーカー在庫(日本国内に)が無く、本国ドイツより約1ヶ月かけて取り寄せました。
このパーツの入荷待ちの間にオーナー様から連絡をいただき、「鈴鹿サーキットでフロントパッドの磨材が剥がれてしまい、ローターにキズが付いた・・・ローター研磨できる?」とのこと。
後日現車確認させていただくと、かなり深いキズがあり、また前々からヒートクラック(ヘアークラック)も入っておりますので、研磨ではなく、交換をおすすめ。
現在NEUSPEED製2ピースローターになっておりますので、ローターリングのみ交換し、ベルハウジング部は再使用することとしました。
交換にあたりHボビン、ボルト、ナットは全数交換いたします。
またリアのローターとパッドも ついでに交換。 こちらのローターはディクセルのスリット入り、熱処理済みの FSタイプ を選択。
リアの車高から始めます。 スプリング単体で簡単に外すつもりでしたが、KW(カーベー)スプリングの線間が狭く、工具が入らなかったので、ロワアームを片側外して脱着。 車高調整ネジの上側、ボディーとの間にスペーサーを挟み込みます。 この際にネジ部にレンチを掛ける溝を切っておきます。 これがあると 後々の調整作業で 大変助かりますから・・・。
元々車高の左右差が10ミリ有り(左が高い)、よって左が6ミリアップ、右が16ミリアップで左右が揃いました。
写真1枚目 用意したパーツ。 左前ハブベアリングも お客様の希望で交換。 以前に左前をヒットさせたことがあるとのことで・・。
写真2枚目 作業前のリア車高調整部。 ネジが全部かみ合っていません。
写真3枚目 用意した フロント ローターリング 370mm
写真4枚目 交換後の左前ハブベアリング。 外したものは、手で回してみると抵抗があり、ゴリゴリ感もありましたので、交換して正解でした。


